環境に配慮したい、子供に安全な食器や衣類を使わせたい、ママの願いですよね。
そんなママたちに今人気なのが、オーガニックな成分で作られた洗剤なんです。
でも洗剤って成分表示を見ても、本当に安全で環境に良いのかなんてわかりませんよね。
そこで、洗濯洗剤から食器洗いまで、オーガニック洗剤の選び方とおすすめを紹介したいと思います。
まず、オーガニックの洗剤と普通の洗剤では何が違うのでしょうか。
人にも地球にも優しい、それがオーガニック洗剤なんですね。
それぞれの特徴について、詳しく紹介したいと思います。
オーガニックの洗剤は、低刺激な植物由来の石鹸などを使ったものがほとんどです。
衣類も傷みにくく、食器洗いをしても肌への当たりが柔らかいんですよ。
排水を流しても、洗剤が自然分解されやすいよう作られているのも良いですね。
また、洗剤の原料になるヤシをオーガニック栽培しているのも環境に優しい理由です。
オーガニック栽培とは、農薬や化学肥料、遺伝子組換え種子を使わない安全な農法のことですね。
人にやさしく大地も海も汚さない、それがオーガニック洗剤の良さなんですね。
そして大切なのが、オーガニック洗剤の多くはココナッツの油から作られています。
そのココナッツ油の取引価格があまりにも安く、ヤシを育てるアジアやアフリカの人たちが貧しさから抜け出せないのが世界的な問題になっています。
そこで「公正な価格でココナッツ製品を買い、現地の人々を支援しよう」という動きがあるんですね。
この公正な作物の売り買いで発展途上国を支援する動きを、フェアトレードといいます。
日本やアメリカだと、オーガニックという言葉には有機栽培という意味しかありません。
しかし、ヨーロッパではオーガニックという言葉にフェアトレードの考えも含まれるんですね。
もし発展途上国の人々を支援したい時は、ヨーロッパのオーガニック洗剤を選びましょう。
より本格的なオーガニック生活を求めるなら、オーガニック認証をチェックするのも大事です。
オーガニック原料が多く含まれる洗剤には、オーガニック商品と認められた印が付くんですね。
オーガニック認証団体だと、有名なのがエコサートやソエルアソシエーション、アメリカ農務省認定のオーガニックはUSDAもメジャーなオーガニック認証です。
ちなみに、オーガニック認証マークは広告やパッケージについているので、一目瞭然でわかりますよ。
ちなみに、ドラッグストアで売っている洗濯洗剤にもオーガニック成分配合のものはあります。
ランドリンやラボンは抗菌作用のあるオーガニックハーブウォーターを、さらさはオーガニック原料から作った酵素が配合されていますよ。
しかし、環境保護や発展途上国支援のことを考えると、主成分からオーガニック原料の洗剤を選ぶほうが良いでしょう。
本格的なオーガニック洗剤はネット通販などで買う事ができるので、後でその選び方を紹介しますね。
しかし、ひとくちにオーガニック洗剤といっても全てがヤシの石鹸ではありません。
オーガニック洗剤の種類と、それぞれの特徴も理解して選ぶ事が大切なんですね。
オーガニック洗剤の種類ごとに、特徴を説明したいと思います。
オーガニック洗剤の特徴の部分でも紹介しましたが、1番多いのがココナッツ由来の液体石鹸ですね。
ヤシの果実を乾燥させて絞った天然のココナッツオイルを、アルカリ性の物質に反応させただけのシンプルな洗剤ですよ。
天然の油から生まれたものなので手肌も荒れにくく、食器の油汚れもよく落ちるんです。
石鹸成分は自然で分解もされやすく、海を汚しにくいのもポイントですよ。
また、ココナッツには殺菌効果もあるため、洗濯物が臭くなりにくいのもメリットです。
オーガニックココナッツ石鹸には食器洗いも洗濯もできる商品があるので、コスパの良さも魅力と言えますね。
しかし、オーガニックの石鹸でも表示を見ると「合成洗剤」と書かれている場合があったりします。
家庭用品品質表示法では、洗浄成分の30%以上が汚れを落とす成分の界面活性剤の場合、合成洗剤と表示する決まりになっています。
なので、洗浄成分の7割がピュアなココナッツ石鹸でも、界面活性剤が入っていれば合成洗剤扱いなんですね。
その界面活性剤も、元をたどればココナッツのオイルを化学的に分解して作ったものがほとんどです。
今時はココナッツオイルよりも石油が貴重なので、界面活性剤を石油から作る事はまずありません。
「オーガニックなのに成分表示に合成洗剤って書いてある!」と思っても、安全性に変わりは無いので安心して下さいね。
ただ、オーガニックの洗剤は石鹸系の洗剤が多いため、石鹸カスが出ることがあります。
石鹸と水道水のミネラルなどが反応し、白いカスが残ってしまうんですね。
洗濯槽に残ってカビの原因にもなりがちなので、石鹸カスへの対策が必要になります。
石鹸カスはアルカリの汚れなので、柔軟剤ポケットに酸性成分のクエン酸を加えると良いでしょう。
また、衣類を傷めないかわりに汚れ落ちが微妙な場合もあったりします。
あまりに汚れがきつい衣類を洗う場合、洗う回数を増やしたり、お湯で洗ってみるのもおすすめですよ。
ちょっと変わり種のオーガニック洗剤だと、菌を使った酵素分解タイプの洗剤もあります。
菌は生き物なので餌が必要です。餌を分解して食べるために出す成分が、酵素なんですね。
皮脂や黄ばんだタンパク質など、あらゆる汚れが酵素で分解できるんです。
洗浄力でココナッツの石鹸にはかないませんが、石鹸カスが出ずにクリーンな洗い上がりですよ。
オーガニックを究極に極めるなら、ソープナッツというアイテムがあります。
ピンポン球くらいの固い木の実を袋に詰めて、洗濯物と一緒に洗えば汚れが落ちるんです。
ちょっとびっくりですが、ソープナッツにはサポニンという成分が含まれているから汚れが落ちるんですね。
サポニンは水と汚れをなじませる乳化作用があり、植物の実なのになんと泡が立ちます。
このサポニンは高麗人参などの漢方にも含まれる成分で、無害どころか体に良い成分なんですよ。
大豆に含まれるレシチンなども同じ仕組みで汚れを落とすので、オーガニック洗剤によく配合されます。
しかし、洗濯と食器洗いではベストな洗剤は違います。それぞれの選び方についても説明しますね。
ひとくちにオーガニックの洗濯洗剤といってもいろんなタイプがあったんですね。
選ぶならどんなオーガニック洗濯洗剤が良いのか、ライフスタイル別の選び方を紹介しますね。
選ぶなら、おすすめはやっぱりオーガニックのココナッツ液体石鹸ですね。
殺菌作用もあって汚れ落ちも良いので、迷ったら液体石鹸系の洗濯洗剤です。
しかし、刺激の強さやライフスタイルに合わせて洗濯洗剤を使い分けるのも良いんですよ。
液体石鹸は汚れ落ちが良いですが、石鹸成分だけでは汚れ落ちがマイルドです。
オーガニックの液体石鹸に炭酸塩を入れたものなら、洗浄力がUPしますよ。
炭酸塩は少し刺激がある成分ですが、洗濯石鹸は直接手で触るものではないので問題ありません。
肌への影響が心配なら、オーガニック酵素の洗剤やソープナッツだと洗浄成分が残らなくておすすめです。
赤ちゃんの衣類やタオルケットなどは、酵素や乳化成分系の洗剤だと安心ですね。
洗濯物の汚れが酷い場合は、シミの部分だけ固形石鹸で洗っても良いでしょう。
オーガニックでも食器洗剤だと、洗濯洗剤とは少し選び方が違ってきます。
手肌のやさしさ、泡立ち、香りなど、食器用洗剤にも選ぶポイントがあるんですね。
オーガニック食器用洗剤のほとんどは、ココナッツの液体石鹸です。
もしくは、ココナッツ由来の界面活性剤で落とすタイプも使い勝手が良いですよ。
手肌へのダメージか、泡立ちなどの使い勝手か、どっちを優先するかで選ぶ洗剤が変わるんです。
まず、手肌への優しさなら純粋な液体ココナッツ石鹸が1番マイルドです。
ただし純粋な液体石鹸はテクスチャがサラサラしすぎており、泡の持ちが良くありません。
もっと泡立ちや泡の持ちを重視するなら、エタノールを入れる事で粘りを出した食器洗剤が良いでしょう。
また、石鹸ではなく界面活性剤が主成分のオーガニック石鹸も汚れ落ちが良くなりますよ。
でもエタノールや界面活性剤は手肌には刺激があり、乾燥やひび割れを招く場合もあります。
界面活性剤やエタノール配合の食器用洗剤なら、炊事手袋をして食器洗いしたほうが良いでしょう。
また、オーガニックのエッセンシャルオイルで香り付けをした食器洗剤もおすすめですよ。
レモンやハーブなど、食器洗いのイライラをケアしてくれる香りは嬉しいですよね。
しかし、成分の事を説明されても「で、結局どこの洗剤がいいの?」と思った人がほとんどだと思います。
では、どこのブランドのオーガニック洗剤が良いのか、おすすめ商品情報を大公開しますね。
オーガニックな洗剤をネット通販で探すと、色んな洗剤がありますよね。
実は洗濯だけ、食器洗いだけでなく、ブランドごとにこだわりの洗剤シリーズを揃えているんですよ。
そこで、おすすめのオーガニック洗剤ブランドを紹介したいと思います。
ココナツ洗剤は名前のとおり、ココナッツから生まれたオーガニックの洗剤です。
食器洗い、選択、さらにボディソープとしても使える万能な洗剤なのが特徴なんですね。
排水に流した時もすぐ分解されて自然環境にも良く、刺激も少ない優しい洗剤です。
ポリタンク数リットル分をまとめ買いして、詰め替えて使うスタイルがお買い得ですよ。
4リットルのポリタンクで2,530円なので、オーガニック製剤の中ではかなりリーズナブルですね。
ソネットは世界42カ国で愛されているドイツ生まれのオーガニック洗剤です。
大手通販サイトのコスメキッチンでも買えるので、知ってる人も多いブランドですね。
ソネットは50年以上の歴史を持つ老舗メーカーで、環境保護のパイオニア的な団体です。
洗濯洗剤は液体石鹸タイプで、ラベンダーなど天然のエッセンシャルオイルの香りがしますよ。
おしゃれ着用洗剤やシミ抜き洗濯石鹸など、いろんなアイテムが揃うのもソネットの魅力ですね。
ソネットの食器用洗剤は石鹸ではんく界面活性剤タイプなので、泡立ちが良く扱いやすいのが特徴です。
レモングラスやオレンジとベルガモットなど、香りが選べるのも楽しいですね。
食洗機用の台所用洗剤があるので、エコも時短も叶うのも便利なポイントですよ。
値段は高めですが、環境保護に強い関心があるなら募金するつもりで買いたいオーガニック洗剤です。
ちなみに、ソネットの洗剤は、ベルギーのオーガニック認証団体probila unitrabの認証を受けていますよ。
オーガニック洗剤でも、できれば国産ものを使いたい人も多いですよね。
そんな時は、大阪本社のしぜんのめぐみすいという会社が作っているふわっしゅシリーズです。
ミネラル水とハーブエキス、大豆レシチンの乳化剤、EM発酵菌が生み出す酵素だけで汚れを分解します。
汚れを大豆の力で浮かせ、菌が生み出す酵素で分解するので石鹸カスなども残りません。
赤ちゃん用と大人用がありますが、抗菌成分のハーブエキスの量が違う程度で汚れを落とす仕組みは同じです。
600mlで2,289円と値段は高いですが、安全性ピカイチのオーガニック洗剤なんですね。
オーガニック洗剤のギフトもあるので、出産祝いに喜ばれる洗濯洗剤です。
オーガニックの食器用洗剤は石鹸臭さがイヤ!いう時は、香りの良さで人気のアルモニベルツがおすすめです。
香水の国フランス発のオーガニック洗剤で、洗濯洗剤はバーベナやミントの香りが選べますよ。
食器洗剤はレモンの香りで、植物由来の界面活性剤を使ってしっかり汚れを落とします。
オーガニックでも香りの良さを楽しみたいなら、アルモニベルツがおすすめですよ。
ちなみにアルモニベルツの洗剤は、フランスのオーガニック認証、ナチュール・エ・プログレ認証も獲得している本格派オーガニック洗剤でもあります。
ソーダサンは20年以上オーガニック洗剤を作り続けてきた、ドイツの老舗メーカーです。
全ての洗剤がエコサートのオーガニック認証を受けており、ハイレベルなオーガニック製品が揃います。
洗濯も食器洗いも液体石鹸タイプで汚れ落ちもしっかり、レモンエッセンシャルオイルがふんわり香りますよ。
ソーダサンは地球環境に配慮しているだけではなく、フェアトレードにも力を入れています。
発展途上国への支援、環境の保護に力を入れたいなら、ソーダサンの洗剤が良いでしょう。
最後に、オーガニック洗剤について大事なポイントをまとめたいと思います。
オーガニック洗剤は手肌や環境に優しく、発展途上国の支援まで出来る優れものだったんですね。
ポリタンクでまとめ買いするタイプのオーガニック洗剤なら、コスパが良いのもポイントです。
石鹸カス対策など工夫が必要なタイプも多いですが、地球環境保護のためには必要な手間と言えます。
贈り物にも喜ばれますし、まずは1度オーガニック洗剤を試してみてくださいね。